240日後に海外進出するススム~自社に合う進出支援パートナーに出会うまで~

現地人材の登用・育成

現地人材の登用・育成のイメージ写真

海外進出にあたって人材をどうするかは重要課題のひとつ。海外人材の採用方法や育成方法を紹介するとともに、実務レベルでサポートしてくれる企業はどこかを説明します。

海外進出の人材採用方法

ここでは、海外進出先の現地採用の前段階として検討すべき、日本国内でできる海外人材の採用方法について紹介します。

求人メディアを使って
海外に募集をかける

いわゆる求人情報サイトの中には、応募対象を海外として募集情報を海外向けに出すことができたり、スカウト機能で気になる人材にアプローチすることができるサービスもあります。この場合、英語もしくは対象国・地域の言語やビジネスマナーに精通した人材が社内にいた方が、応募者との意思疎通もスムーズにいくでしょう。

人材紹介会社を介して
海外人材を見つける

言語や異文化への対応で不安があるなら、海外人材の紹介に対応している人材紹介会社に相談してみるのもいいでしょう。日本国内にいる海外人材、海外面接会などを通じた現地人材それぞれへのコンタクトができる会社もあります。

人材紹介会社でも、日系グローバル企業の海外進出に関連した人材紹介を手掛けている企業があります。業界特性・進出先特性などの個別事情なども含めて採用情報をもらえたり、採用後のフォローアップでもサポートが期待できるでしょう。

異文化を加味した
雇用契約を締結する

雇用契約を締結するにあたって、業務内容や労働条件、給与などを明記した文書は必須。海外人材は母国語や育った文化が異なることもあり、双方が理解・納得できる内容で契約するようにしましょう。

海外進出後の
現地社員の育成方法

現地の人材をマネジメントできるような日本人管理職のグローバル対応施策について、3つの方法を紹介します。

海外拠点の管理職に適した人材を
新規採用する

海外進出事業をマネジメントする管理職についても、外部から新規採用するという方法があります。この場合、同業他社に限定はしないまでも、海外事業のマネジメント職経験者となるため、一般的な募集というよりはヘッドハンティングに強みを持つ人材紹介会社に相談するといいでしょう。

ただし、ハイスペック人材は本人の給与だけでなく採用コストも高めとなり、他社との条件競争にもなりがち。場合によってはポテンシャル採用して成長に期待するという考え方も必要でしょう。

社内の人材育成で
海外拠点の管理職を育てる

社内で海外人材を育成するための体制づくりをすることも重要です。この場合、新規海外進出のタイミングに間に合うかは難しいところですが、社内公用語を英語にするなど、できることから着手することが大切。全社を挙げて海外進出に本格参入するなら、日本本社の環境を変えて海外人材を育成しましょう。

駐在員育成プログラムの導入で
人材育成をする

日本で採用した人材を現地の管理職として転勤させるのが海外駐在員。成果を出して日本に帰国すれば出世にもつながるような、ビジネスパーソンにとって魅力的なキャリアパスともいえます。

ただし、海外事業で成功している企業なら、駐在員育成プログラムという仕組みにより、人材育成と現地でのマネジメント両面でプラスに働く体制づくりがあるもの。語学力や異文化対応力、マインドセットなどを育成するため、研修制度を導入してもいいでしょう。

海外進出支援機関に
依頼できること

海外進出における人材の採用や育成について、自社だけでは完結できないことをどこに依頼するのか。行政法人、一般社団法人・財団法人、民間企業それぞれの利用できる要素を紹介します。

行政法人

行政機関が民間企業の人材採用・育成を直接サポートしてくれることはありません。それでも、海外進出先の国・地域における雇用状況や関連する法令・制度などの情報は提供してくれるので、日本との違いは把握しておきましょう。

一般社団法人・財団法人

一般社団法人Glocal Solutions Japanは、海外進出の専門家集団。情報提供だけなく、調査や営業支援など実務までフォローしてくれます。その中には経営者のコンシェルジュがいて人材提案の相談もできるとのことです。

民間企業

海外進出支援コンサルティング会社の中には、海外求人の支援も含めた人材サービスまで対応している企業があります。海外進出に特化したサービスなので、一般的な人材紹介会社とは違う人脈も期待できると思います。

人事関連こそ初動時は
専門家にアウトソースを

初めて海外事業に参入する企業にとってボトルネックとなるのが初動時のグローバル人材。外部から経験者を採用すべきか、社内で育成すべきか、それはどのポジションなのか、未経験だと適性がわからないはず。

だからこそ、依頼する側に一歩踏み込んでの具体的サポートまでしてくれる民間企業の海外進出支援コンサル会社をパートナーとしよう。自社だけではできないからと、いきなりグローバル人材を採用してしまうより、専門家にアウトソースするところからスタートする方が合理的!

当サイトでは、世界の統計データを基に、 今が狙い目の穴場な進出国をピックアップ。世界を俯瞰的に見ることで、自社が本当に勝てる市場を見つける手助けになれば幸いだ。各国の情報や海外進出支援コンサル会社についても紹介しているので、あわせてチェックしよう。

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